昨日 Straumann から BLT(Bone Level Teperd)インプラントの薬事認可を取得したというメールが入ってきた。

今までのBL(Bone Level)との違いはその名前が示す様に先端に向かいテーパーが付いているので 歯根先端部分の骨が狭窄してる上顎前歯部にも応用し易い事、スレッドが深いので(ネジのギャップが大きい)骨質が軟かくても初期の安定性が得やすい事、タップでネジ山を切ってから埋入するのではなく セルフタッピング構造によりインプラントでそのままネジ山を切って埋入していくので、軟らかい骨を押し広げて圧縮し(つまり骨質を改良して)、やはり初期安定性に優れていると思われる。 他のインプラントメーカーのフィクスチャーは今回の様なセルフタッピングのテーパードタイプが多く Straumann が今頃になって漸く発売開始というのは少し遅い感じがするが 他メーカーのインプラントでは、テーパードタイプは同じ長さ同じ太さのストレートに比べれば骨と接触する表面積が少ないので、ワンサイズ長めを選択した方が良いのではないかと思ってきたのに対し、Straumann の場合は優れた表面性状のせいで同じ長さでも結果は同じであろうと推察出来る。ただ、今回の薬事承認は表面性状が SLActive ではなく、SLA のみちゃうかな? もしそうなら半年か1年遅れ位で出てくると思うけど、どちらにしても今まで難しかったケースや骨造成が不可欠なケースにも応用が利き、術者にとっても患者さんにとっても BLT の発売は良い。 Straumann でこの次に国内発売を待っているのは、Roxolid(TiZr)インプラントです、強度があり現行のチタンに比べ1.5倍ほど硬いので顎骨の幅がない下顎前歯部などにも使える細いインプラントが出てくる筈・・・でも薬事承認はいつになるやら?

ひろ歯科医院