今日は朝からバタバタと慌ただしく雑用を済ませて、午後からは車で大阪に行っていた。帰りは激しい雨でもう運転してるのが嫌になった、疲れた。

先日、昔からの患者さんで ほぼ同年代の方と診療の合間に喋っていたら、ふとBill Evansの眼鏡の話になった。彼の掛けてた眼鏡ブランドや形についてが中心で、Bill Evans の演奏や本人に関して特に話した訳でもないが 何となく彼のピアノや最後の日本公演での楽屋で会った時の事に思いを巡らす。

彼、Bill Evansは初期の頃と晩年では容姿がまるで違う。若い頃はやせ細り、髪をポマードで七三に固め 下半分が透明のセルロイドフレームの眼鏡を掛け(多分Tart Optics のanelというモデル ) 白いカッターシャツにネクタイというまるで銀行マンの様なイメージが強いが 晩年はそれなりに恰幅が良くなりヒッピー張りの長髪にベルボトム型デニムとサングラス~という出で立ちが浮かぶ。この容姿の変化はどうも(死期を早めた原因とも言われているが)コカインが関係してるらしい。 死の直前の日本公演の楽屋で色紙にサインを貰った時は「こんな世界的に有名なピアニストなのに、なんて感じの良い人なんだ」と彼の繊細で優しい演奏と共にその人柄にも心酔したが、でも人柄や彼の奏でるピアノの音色にはどうしてもコカインは結びつかなかった、それとも彼の天才的なピアノ演奏をより魅力的に、もっとコアに濃縮させたのはコカインなのか? もう一度、月刊 PLAY BOY の Bill Evans 特集を読んで、また他にもちゃんとした伝記の様な書物があれば読みたいと思った。1999年に出版されてる本を中古で探し出して注文したが昨日届いたので、ゆっくり時間を掛けて読んでみよう・・・ 眼鏡の話からそんな事を考えた。

ひろ歯科医院