今年7月末に大阪千里の会場からGC各支社のmeeting room での Online 開催に変更された骨補填材 Cytrans Granules の臨床講演会で発表のあった Cytrans Erashield(吸収性メンブレン) が先月末に発売された。 厚労省がインプラント用骨補填材として初めて認可した Cytrans Granules は発売後2年を経過したが、骨欠損部の再生を補う材料として(極端に言えば)メンブレンなど用いなくても十分な臨床成果を上げている素晴らしい材料ではあるけれど メンブレンで遮蔽した方がより一層の効果が期待できると思われる場合も多くある。 このようなケースでは今まで歯周再生治療用の吸収性メンブレンを用いたり、或いは周囲からのサイトランス顆粒流出を防ぐ為にコラーゲン製の膜やプラグを用いたりしてきたが、インプラント周囲の骨再生にはもう少し吸収速度が遅いメンブレンが欲しいというのは実感としてあった。かといって非吸収性メンブレンでは腫れや痛み、メンブレンの露出など苦痛やリスクが大きすぎるので私ひろは使わなかったが メンブレンなしで理想的な骨再生を構築するには高度なティッシュエンジニアリングのテクニックが不可欠であり難易度の高いオペの後などヘロヘロに疲れたりした。このようなケースに今回発売された Cytrans Erashield を使えるならば臨床的に大きな成果が期待できると思う。ウチでは、インプラント埋入時 骨補填材やコラーゲン材料を使ってもチャージを頂く事はない、今回発売のこのメンブレンを用いたとしても一切 チャージのスライドはない。

ひろ歯科医院