今日は1歳6カ月健診の担当で朝から四日市市総合会館でした。 健診終了後 一旦診療所に戻ってから、口腔内をデジタルスキャンしてセラミックやジルコニアのブロックを削り出し クラウンやインレーを作ってしまうマシン「CEREC」を見に行ってきた。 CERECは以前に導入を考えた事があったけど、置くスペースと口腔内をスキャンしたデータを実際に削り出しを始める前に、修正や加工してミリングマシンに設定する時間的な余裕がない また完成した技工物の精度に不安があるという理由で導入を諦めた経緯がある。

この3~4年で歯科のデジタル化はすごく進化して 今実際にジルコニアクラウンやインプラントの上部構造を製作するのは、ほぼデジタルになってきているし その完成した技工物の精度は素晴らしい。今まで歯を削って印象(型取り)し石膏模型を作製し、技工士さんが修復物や補綴物を製作して届けに来るアナログな部分、印象から後のプロセスを全て院内で、デジタルスキャンとミリングマシンでやってしまえるだけの高精度な信頼性を今のハードは持っているし デジタルデータの設定も昨年末にソフトがバージョンアップしてからは殆どオートになっており、確認する程度で終わってしまうので時間的な問題もクリア出来そう。今まで2~3週間掛かっていた技工物の製作時間も約1~2時間で終わってしまう、極端な場合はその日の内にセットする事も可能と言える。

見に行ってみて あと残る問題はカート式のデジタルスキャナーの置き場所と、ミリングマシンの設置場所という事になるので実際の機器を持って診療所に来て貰った。導入先の歯科医院にはミリングマシンをわざわざ患者さんの目に付きやすい待合室に設置する医院もあるらしいが、ウチではこんなのあり得ないから奥の技工スペースに専用台を置いて設置するかな~という事になった。 つい数ヶ月前に「今年はデジタルスキャナを導入するつもり」とこのページで書いたけれど、考えていた 3M製やStraumann製はスキャナのみ なのでミリングマシン それもジルコニアまでが可能なワンランク アッパークラスのミリングマシンや、数分でジルコニアを最終焼成するスピードファーネスまで揃えると桁が違ってしまうが、導入するならランクは落とすつもりはないので 納入価格の見積もりが届いてから本気で考えるかな。

ひろ歯科医院