名古屋の白鳥国際展示場で16日、取引先の歯科材料店シラネの歯科機材展示会があった。行く気はなかったけど担当営業さんから「とりあえず出席の事前受付だけでも・・」と参加者確保のノルマ達成に協力という事でOKしてあったが よく考えてみればその日 肩凝り、首凝りのために2〜3ヶ月前から定期的に行ってるドクターストレッチの予約が熱田イオンにしてあったし 熱田イオンから近いので予約の時間調整で寄ってみる事にした。興味のある機材は ITIや Straumann の講演会で最近盛んに出てくるデジタルスキャナー「TRIOS」で、もし最新機種 TRIOS 4 の実物展示があれば見て触ってみたいと思った。

デジタルスキャナーは 3〜4年前に「CEREC」 というスキャナとミリングマシンを購入し、1日で形成からsetまで出来るので患者さんの来院回数が減るし良いのでは?と買った事がある。しかし、納入後にスタッフ全員で夜遅くまでトレーニングを続けて模型上でスキャンして削り出したセラミックインレーやジルコニアクラウンは精度が悪過ぎて、ちゃんと読めてない 削り出しが出来ないというお粗末なもので、もしかしたら自分の操作が悪いのかと何度も講演会やハンズオンに出たりしたけど そうではなくスキャナーおよびミリングマシンの性能に問題があると結論した。ならば自分が求めるレベルには到底及ばないのは当たり前で これを実際の診療に使う事はどうしても許せなかった。 購入数ヶ月後に、勿体なかったけど一度も実際には使わないまま機器を全部まとめて売却処分した という苦い経験があるので、デジタルスキャンの精度にはかなり厳しい自分なりの基準を持っている。時代と共に精度は進化したかも知れないけれど、その一定基準がクリア出来なければ一切信頼する事は出来ず、機器を導入する気にはなれない。CERECの場合は患者さん自身もそれを自覚しているのか治療後に納得していない方が多く 他院でsetしたCEREC セラミックインレーやクラウンの作り直しを希望して来院される患者さんも結構いらっしゃって その殆どがやはり適合不十分で作り直しを行なった。

講演会などで「時代はデジタルに移行」と言われても、今 信頼に足る精度があるのかな? 「3Shape TRIOS 4」という口腔内スキャナはかなり以前から Straumann Implant のデジタル技工に推奨されてきたマシンで 各歯科材料メーカーが納入業者として扱いを行なっており、先日導入したEr :YAGレーザー 「アーウィン・アドベールEVO」の歯科機器メーカーもその一つで展示をしていた。性能を確かめた上で購入するとなれば、多分インプラント技工が主目的となるであろうし Straumann から購入すれば自社インプラントのスキャンに適したアプリや詳細設定などにも長けている筈なので こちらからの購入になると思う 「品川にあるStraumann Japan では全てのデモを行い ご納得頂けるまでご説明致します、一度おいで下さい」と先日担当プロパーさんと一緒にやってきたエリアマネジャーさんからお誘いを貰ったが どうするかな、、、まだまだ時期尚早なのかよく分からない。

ひろ歯科医院