1か月ほど前にStraumannから骨補填材発売に際しプレオーダー受付のメールが着た。pdfで申込み用紙が添付されていたけれど詳細は不明のまま、ただ商品名から察すると以前に 京セラから発売された PENTAX(HOYA Technosurgical) 製品の OEM 供給ではないかと思われる。なぜ今頃になってStraumann ブランドで発売するのかは解らないがインプラント埋入に骨補填材の併用はほぼ不可欠であり、 抜歯の時点でインプラント補綴をリクエストされるケースなどは積極的に骨補填材で抜歯窩を整えておく事が多い また骨吸収が著しく上顎洞までの厚みが不十分な場合のサイナスプリザベーション(サイナスリフト)、ソケットプリザベーション(ソケットリフト)併用手術では、他の部位から採取した自家骨を用いるより臨床的にエビデンスが確立された骨補填材を用いる方が圧倒的に患者さんの痛みや腫れなどの負担は軽減される。今ウチでは骨補填材は GC製の炭酸アパタイト材「Cytrans Granules」、また必要な場合に用いる吸収性メンブレンも「Cytrans Elasheld」を採用しているが吸収性材料というのは、どうしても吸収して自分の骨に置換していくまでの時間が掛かる。

今回 Straumann が発売するRFT(リフィット)はHA(ハイドロキシアパタイト)80%とコラーゲン20%のスポンジ状で成形やサイズ調整に優れ また吸収、骨置換までの時間が約半分程度に短縮される事からサイナス(上顎洞)へのアプローチ 即ちソケットプリザベーションなどへは優位ではないかと思われる。また抜歯窩への応用ではサイトランスとリグロスもしくはエムドゲイン(骨再生薬)を併用し、リフィットでカバーするというのが好ましい様に思う。今回同時に発売されるアパセラム-AXは採用予定なし、昔使った事があるけれど置換までかーなり時間が掛かるし硬すぎて少し扱いにくい・・・てな感じかな。

ひろ歯科医院