審美性は気になるけど、今まではむし歯の修復には適合性の関係から金属が使われてきました。適合性が悪いと修復物と歯の隙間から汚れが侵入し2次カリエス(治した所のむし歯)を引き起こしやすく、またプラーク付着から付近の歯もカリエスになりやすい状態を作ってしまいます。このリン酸カルシウムによるオールセラミック修復材『OPC』は天然歯と組織構造、物理的性質が良く類似した生体親和性の高い材料で、適合性が良く、耐久性に優れ、硬さや重さも天然歯に似ています。金属アレルギーの心配も無く、色調の再現も微調整が出来る事から、最近患者さんから要望の多い治療法です。
OPCというのは、歯の型を取り模型を作り、金属で作る代わりに、ガラスで鋳造し、その後電気炉の中で係留し、分子配列をセラミック化させたものです。 衝撃に対する硬さは歯の2倍程度、磨り減りは歯と同じぐらいの硬度です(噛みあう相手だけ磨り減っていくという事がない)くっ付ける材料も金属の場合は歯科用セメントを用いますが、これは歯科用の接着剤で歯と一体化してくっ付けます。半透明なので一体化することで歯の色を透過して色が良く合うので修復部分が解りにくいです。
当医院での症例数は大凡500を越えますが、割れたり外れたりと言う比率は1%未満だと思います。その場合はこちらで責任をもちます。