むし歯治療・根管治療

当クリニックのむし歯治療・根管治療の特徴

基本に忠実な治療

基本に忠実な治療

患者さんそれぞれのの症状に合わせた治療を行います。丁寧に検査や診察を行い、歯の状態をしっかり確認した上で治療に取り組んでいます。時間のかかる処置が必要と判断した場合は、理由や治療方法、患者さんから頂いた疑問などにお答えしてから治療に進みますのでご安心ください。

痛みを感じにくくするための工夫

当クリニックは電動麻酔器を導入しています。機械で麻酔液を温め、患者さんの呼吸に合わせて麻酔を注入します。注入の際に使用する針も21Gショート針という細いものを使い、麻酔注射の時に感じる痛みを少しでも抑えられるようにしています。

セカンドオピニオンや他院で行った治療の再治療

他の歯科医院で受けた治療のセカンドオピニオンや再治療も受け付けています。歯科医院にて治療他の歯科医師の意見が欲しい方、根管治療や審美治療後に痛みなどを感じている方は、当クリニックにご相談ください。

歯の構造

歯の構造

歯の表面は硬いエナメル質と呼ばれるガラス質の組織で覆われており、歯に付着した汚れ(プラーク)は糖を分解する際、酸を産生しpHを下げる事により歯の表面が脱灰し、カリエスになります。この時点で冷たいものや熱いもの、甘いものにしみるようになり(誘発痛)が出て、やがて歯の神経(歯髄)に達するように深くなると刺激が無くても痛みを感じるようになります(自発痛)。そのまま我慢して放置すると痛みを感じなくなりますが、もう歯の神経が死んでしまい歯の外の骨に向かって感染が始まっている状態です。歯の神経は根っこの先端から通じており、骨との境目まで綺麗に取り残し無く死んでしまった神経の残骸を掃除してやらなくては、将来的に膿を持つ事になります。ある時突然はぐきが腫れた、歯が浮いて物が噛めない、知らず知らずのうち骨の中で進行し間違いなくそうなります。また反対に歯周病が進んで急性発作を起こし、根尖から歯の神経に感染をきたす場合もありますが神経の治療は同じ方法です。

歯質感受性
成熟したエナメル質の脱灰が始まるpHは、5.5~5.7ですが、幼弱永久歯・乳歯及び露出した象牙質(根面など)では5.7~6.2で脱灰が始まります。

プラーク(歯垢)

プラーク(歯垢)

歯の表面に形成されたプラークの約75%は細菌です。プラーク1g当りの細菌数はおよそ1~2×1,000,000,000,000と言われ300~400種の細菌が棲息しています。飲食後に歯に付着した糖質を細菌が分解しその際 産生される酸によりpHが下がり歯の表面は脱灰(溶けて)していきます。それを防御 阻害する為に正しいブラッシングが必要となります。プラークは成熟するとバイオフィルムと呼ばれる膜を持ち細菌の抵抗力は10~1000倍 落としにくくなります。ハブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシなどを用い徹底したホームクリーニングがプラーク内細菌から歯を守るのです。写真はプラークが貯まり歯肉が赤く炎症を起こしている状態です。ここまでならまだホームケア、プロフェッショナルケアにより健康なピンクの状態に戻ります。 歯周病もブラッシングなどのオーラルケア不足が原因です。歯に付着したプラークはやがて唾液中の成分ムチンにより石灰化し歯石へと変化します。歯石は歯と歯ぐきの境目より根先方向(歯の根っこ方向)へ増殖しながら歯ぐきを圧迫し、炎症(出血や腫れ、排膿)を伴いながら歯槽骨の吸収を引き起こしていきます。こうなれば歯はぐらつきや噛みしめ時の痛みを感じる様になります。 余談ながら、よく「出産すると歯からカルシウムをとられ歯が悪くなる」と聞きますが一旦形成された歯からカルシウムが抜けるというのは考えにくいし科学的根拠はありません。この関連は主に妊娠中のホルモンバランスの変化や歯の手入れが体調などによって億劫になりやすい、またこれらの理由により口腔内が酸性になりやすい事など、出産後も暫く体調の整うまでは歯科医院を訪れ検診やケアが出来ない事などが原因じゃないかと考えられてます。

プラーク内細菌

プラーク内細菌

細菌
う蝕原性細菌には、主に「mutans streptococci」と「lactbacilli」の2つがあり、強い酸を産生することと自ら作り出した酸性環境に強い抵抗性を持つ(好酸性)という共通の特徴をもっています。食事により細菌は糖質を摂取し、代謝する事により酸を産出。特にスクロース(ショ糖)が供給される事により、不溶性グルカンを作り強固に歯面に付着し、これによりプラークは成熟します。

唾液の浄化作用
唾液の浄化作用は、食事により摂取された炭水化物や糖の浄化、プラーク中で生産された酸の浄化、口腔内に残留した唾液とプラークのpHを中性にする働きがあります。 糖濃度の高い飲食物の高頻度摂取により、口腔内は常にプラーク内細菌が活発に活動する環境にさらされてしまいます。飲食の後のブラッシングの意味はこの環境を改善する事にあります。また就寝時には唾液の分泌が悪くなり同じく環境が悪化する為、「寝る前にブラッシング」は必要なのです。

象牙質知覚過敏

象牙質知覚過敏

歯周病等で歯肉の退縮が起こると象牙質が露出し、さらに間違ったブラッシングによる磨耗、プラークの 代謝産物による脱灰などで、象牙細管が開口します。(象牙質は例えていうならストローを束にしたような組織構造) そこに様々な刺激(冷水等の温度刺激、ブラッシング等の機械的刺激など)が加わるたびに開口した象牙細管の内溶液が移動し歯髄神経が刺激され、歯がしみます。これが象牙質知覚過敏です。この開口した細管を何かで封鎖してやれば理論上は止まる訳ですが、慢性的に刺激を受けていると歯髄神経が充血傾向に移行しており、また欠損部の封鎖もミクロ単位の精密さを要求される為、難しいです。欠損がない場合はフッ素系薬剤を用いることが多いです。

むし歯とその治療について

むし歯の原因

むし歯の原因

むし歯は口中のむし歯菌が糖分をエサに繁殖し、酸を生み出して歯を溶かす病気です。むし歯を防ぐためには、むし歯菌のエサになる食べ物のカスや糖分が、いつまでも口の中に残らないようにしなければなりません。むし歯を予防するために毎日のブラッシングが必要のは、このためです。

むし歯の進行について

むし歯は進行度合いによって症状が異なります。歯の異常に少しでも早く気付く、むし歯の進行と症状について知っておきましょう。

  • 1初期:CO

    初期:CO

    むし歯が発生し始めた状態です。分かりにくく痛みもないため、この頃から治療に来る方はほとんどいません。しかし、初期なら歯を削らずに治療できる場合があります。定期的な歯科健診が有効です。

  • 2エナメル質のむし歯:C1

    エナメル質のむし歯:C1

    歯の一番外側にあるエナメル質の部分が酸によって溶かされている状態です。この頃もまだ痛みを感じる方は少ないです。歯を少し削り、削った部分に詰め物を入れる治療を行います。

  • 3象牙質のむし歯:C2

    象牙質のむし歯:C2

    エナメル質の下にある、黄色い象牙質までむし歯が進行した状態です。この頃になると、甘い物や冷たい物を食べると痛みを感じるようになります。これは、象牙質の奥にある神経や血管が反応しているためです。治療は、むし歯のある部分を大きく削り、金属やプラスチックで覆います。

  • 4神経に達したむし歯:C3

    神経に達したむし歯:C3

    象牙質の奥にある神経にむし歯菌の影響が出ている状態です。酸っぱい物や熱い物を食べた時に刺激を感じ、それ以外の時も強い痛みを感じるようになります。歯の根っこや神経にむし歯菌がいるため、神経とその周りを削り、詰め物や被せ物をする。

  • 5根に達したむし歯:C4

    歯の神経が死んでしまい、歯の上部がほとんど無くなっている状態です。症状によっては抜歯をする必要があります。むし歯の治療の中でも、患者さんにかかる負担が一番大きくなる状態です。

コンポジットレジン

コンポジットレジン

虫歯が歯の神経まで達してない場合は歯に近い色調の樹脂で修復していきます。

青色LEDのランプを当てる事で硬化するコンポジットレジンは、強度を上げる為と歯の色調を透過して同調する為にナノサイズのフィラーが多く混入されております。

また歯の表面をエッチングして接着させるので隙間から侵入した汚れや細菌によるマイクロリーゲージ(2次カリエス)も耐久性があります。ただ、材料には僅かな吸水性があり手入れにもよりますが少しずつ着色 変色してくる性質があります。前歯の場合はこのコンポジットレジンで修復する事が多いですが、臼歯(奥歯)の場合は咬合力が掛かるのと、隣の歯との接触面を正確に回復する為に型を取って模型上で作ったインレー(金属もしくはCAD/CAM)をセットして修復する場合もあります。

インレー

インレー

保険の場合は金12%含有のパラジウム合金、もしくはスキャンしてレジン製のブロックをミリング(削り出し)して製作するCAD/CAM というインレーが保険適応で選択出来ます。また、自費の場合は金属やレジンでなくセラミックやジルコニアで作ります。

材料は日々めまぐるしく進歩してますが、どんなに新しい良い材料を使って完璧な治療をしたところで、それでも自分の天然の歯には到底敵いません。「後悔先に立たず」じゃなく、歯はきちんと手入れをして定期的に歯医者で検診を受け、なるべく自分の歯の天然な状態を維持していきましょうね。

被せ物

前歯は保険の場合は、金12%含有のパラジウム合金で製作した金属冠の 目に付く前面だけ硬質レジンで金属をカバーした硬質レジン前装冠 もしくはスキャンしてレジン製のブロックをミリング(削り出し)で製作するCAD/CAM冠という被せ物が適応しています。

臼歯(奥歯)の場合は金属冠、CAD/CAM冠(保険適応には制約があります)が選択出来ます。 自費の場合はセラミック、もしくはジルコニアで製作しますが インプラントの上部構造(被せ物)にも用いるジルコニアは強度、審美性、適合精度は勿論の事表面に汚れやプラークが付きにくい優れた材料です。

そのため当院ではジルコニアの価格を抑えて設定する事により 患者さんの負担が少なくなる様に考えています。

根管治療

虫歯が進んで歯の神経まで達していると、神経やその周りの軟化した歯の汚染部分を取り除かなくてなりません。神経は根管内に絡みついた歯質まで広げて、歯根先端までメーターを用いて綺麗に掃除をしていきます。その後根管内に薬を入れ症状がなくなった状態で、MTA成分のペーストと拡大し掃除した規格と同じ太さのガッタパーチャーポイントというゴムを入れ詰めていきます。その後、グラスファイバーのポストと支台用レジンで歯の頭を作り被せる治療に移行します。

支台

支台

根管治療の終わった後の歯は失活歯なので木に例えると枯れ木の様な状態です。歯から神経がなくなり徐々に水分が抜け、石灰化が進むと歯はしなやかさが失われ硬く欠けやすくなります。また根管治療の際に歯の天井部分を取って歯の壁が周りしか残ってないと 強度が下がり余計に欠けたり折れたりしやすくなります。今は治療の終わった根幹内にグラスファイバーのポストを入れて支台用レジンで被せる為の形を整えます。

グラスファイバー製ポスト

グラスファイバー製ポスト

天然歯より著しく硬いポストを用いると、応力が集中した際に歯根を破折する場合があります。天然歯と同様の弾力係数を持つグラスファイバー製ポストを用いる事で破折の危険性は低くなり、もし過剰な力が加わった場合はグラスファイバーがしなり たわむ事で根管から外れて歯根を保護する可能性が少なからずあります。(現在は保険適応になりました)

親知らず

親知らずの抜歯

親知らずの抜歯

親知らずがちゃんと生えて機能していた時代から文明は進化して 火を通して柔らかく調理された物を食するにつれ 人の顎骨は退化して小さくなる傾向にあり、今では親知らずがうまく生えるスペースがない為に 埋まったままとか、間違った方向から生える事が多いです。痛みがあったり噛むのに支障をきたす場合も多く また無自覚でも親知らずが原因となる隣接歯の歯周病や、虫歯 咬合不良による顎関節症を誘発したり 様々です。必要があればCT(3Dレントゲン)を撮影し 抜歯する事をお勧めする、或いは口腔外科に依頼して抜歯するとか 状態を説明致します。

口臭

統計によれば口臭を気にする人は成人の約80%だそうです。 口腔内には常在菌として何百億という細菌が存在していますが、ブラッシングなどのケアが悪いとこれらの細菌が食べかす等の汚れを分解する際口臭の原因となる臭気成分を発生させます。メチルカプタン、硫化水素、ジメチルサルファイドという3つの揮発性硫化物ですが、これは下水管等の悪臭の原因と同じものです。

生理的口臭

起床時や空腹時、疲労、緊張などの際感じる口臭を生理的口臭といいます。唾液の分泌が悪くなり細菌が増殖した為に口臭レベルが高まるもので、ハミガキやうがいで解消できるものです。

病的口臭

治療の必要のある疾患や機能低下、改善すべき原因があるものを病的口臭といいます。特に舌表面に付着した汚れ(舌苔)は最大の原因です。舌表面を傷つけないよう軟らかいブラシで汚れを落とす事が必要です。また歯周病やカリエスも口臭の原因となります。ブラッシングが悪いとプラークが取りきれず酸素供給のない歯垢の深層部で嫌気性菌が増殖します。この嫌気性菌は歯周病を進行させ破壊された組織や血球等の蛋白成分を分解し悪臭を発生させます。これには歯科医院での治療と毎日のケアを怠らない事です。他にはダイエットや薬の副作用で唾液の分泌が減少し口臭が強くなる場合もあります。

心因性口臭

生理的な口臭以外は認められないのに気にしすぎて口臭が悪化する場合があります。口臭を気にしている成人80%の内、実際に口臭のある人は20%程度に過ぎないと前記の統計にも出ていますが、きっちりしたケアのあとは気にしすぎないことです。

Contact

三重県四日市市のインプラント、審美治療はひろ歯科医院にお任せください。
患者さんに「受けて良かった」と思って頂けるような診療を目指しています。

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